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騙す犬②
H 「俺の中で全部は消化できてないんだよね」

Hは言った。

Я 「へぇ」

 3月にあった合同演奏会の話である。どうやら代表であった彼は燃え尽き症候群あるにらしい。肩書きのみの幹部であった私にとって、3ヶ月近く過ぎた今でも消化できていないというのは信じられないであった。

Я 「なにがダメなわけ?」

H 「う~ん、なんか終わったって感じがしないんだよね」

Я 「ふーん、そんなもんか?あ、でもAさんとは飲んだんでしょ?」

H 「そーなんだけどさー」

 Aは幹部の1人であり、同時に指揮者もしているという発言力、権力、キャラ共に秀でた人物だった。そして、HはAからの評価を気にしている節があった。

Я (ったく、影響されやすい男だ。)

 大方、その飲んでる席で何か言われたのだろう。ただ、いくらAが豪快物事をハッキリいうタイプだとしても、この流されやすい男に面と向かってキツイ事を言うとは思えな・・・いや、そうでもないか。私は例の倍額払った打ち上げでAと話した事を思い出していた。

Я 「そーいや、Aさんも代表やりたいって言ってたよね」

H 「え?そーなの?」

 あ、やべ。どうやらこの話は知らなかった様だ。てっきりこの事で消化できていないとか言っているのだと思ったが・・・。兎にも角にもこの男の性格上おそらく・・・

H 「んだよーそれ、もーいーよー」


はい来た。


やはりこうなったか。

Я 「いーじゃねーか別に。終わったんだし」

H 「あー、もうAちゃんとかとすげー会いたくなくなったよー

会いたくなくなったって・・・ほっときゃ会わねーよ

Я 「なにが不満なんだよ。別にそういう風に思ってもいーじゃねーか」

H 「そういうのは直接言ってくれっつーの」

 分からなくもないが、Hの場合、直接言ったら今の倍は凹むだろーけどなメンドクセーけどフォローしてやるか。つーかBにそっくりだな

Я 「そーいや、Aさんは『自分も代表をしたかった』とは言ってたけど、『自分が代表をすればよかった』とは言ってなかったよ」

 Hはすぐに食い付いた。

H 「え?まじで?」

Я 「うん。確かに言ってた」

 嘘である。とっさにこんな嘘がつけるなんて・・・母さん、世知辛い世の中に揉まれ、息子は(以下略・・・

H 「なんだよー、そっかー、そこ重要だね!そっかー熱いね!!(意味不明)今すげー納得した!!(意味不m・・)なるほど、いやー熱いね!!(二回目)」

 ・・・すげー真顔で「100パー嘘だよ」とか言ってやりたい衝動に駆られたが、後がメンドーなので私にも慈悲があるのでやめておいた。やさしい嘘というやつである

しかし、BといいHといい、幸せなのか不幸せなのか・・・
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