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考える犬①
 修士論文の提出間近なのだが第1稿を先生に提出したので今の時点では余裕のある生活で
ある。
 さて、研究の話であるが、私はもう生粋の理系の人間である。もっと詳しくカテゴライズするならば工学→機械→材料工学→破壊力学・・・という具合である。正直、大学院ぐらいの専門性をもつ分野の研究になると、他の分野・・・いや、同じ分野の者の研究であっても全く理解できない。なので、同学年の友人と研究の話をするときもあまり突っ込んだ話はしないというか出来ない。しかし、ごく稀に自分の研究の話をしなければならない時がある。そういう時は無理矢理内容をシンプルにして話そうと試みるのだが、うまく要領を得なかったりする。なのであまり他人に研究の話をするのは好きでなかった。しかし、ふと考えさせられることがあった。
 先日、美容室で髪を切ってもらっている時に、美容師の人が

美 「お客さん学生ですか?」

と聞くので、はい、○○大学のM2です・・・と答えた。

美 「へー、じゃあ卒研とかやってるんですか?」

もう一度、はいと答える。

美 「どんなことやってるんですか?」

きた。何かしらの話題をと思ってのことだろうが、さてどうしたものか・・・私はあまり専門的なことを話しても意味は無いと思い、

Я 「材料の研究です。ケータイとかの・・・」

と、曖昧に答える。

美 「へー、じゃあ新製品とか開発しちゃったり??」

どう解釈したら今の説明で、この辺鄙な土地にある大学院から携帯電話の新製品が生まれるのかは不明だが、あまりキツく訂正はしなかった。

Я 「いやー、そういうんじゃないっすけど・・・」

美 「でも、すごいですね。僕なんかこの前新しいケータイ買ったんですけど全然使えなくて・・・もう携帯電話とか進化しなくていいとか思いましたね」

とか、たいして中身の無い会話をしていた。しかし、その時ふとなにか違和感を感じた。

Я (俺はこの人と何が違うんだ?)

この人は携帯電話の構造上の知識など何も持っていない。しかし、自分も大まかに言ってしまえばわからない部分の方が多いという意味では同じだ。じゃあなぜ金にもならない研究をしている?

Я (・・・卒業するため・・・不正解ではないな・・・)

確かに研究を行わなければ卒業できない。『卒業するために研究している』は間違いではない。しかし、それは研究の目的であって本質ではない気がする。

Я (じゃあ研究の本質ってなんだ??少なくとも俺の中の)

別に世界中の研究者達の心理を暴こうというのではない。自分を多少納得させる理由が欲しかった。技術に関して何の知識もない人。ある分野にしか知識の無い自分。・・・・・・・あ、

Я (立っている場所の違いか・・・?)

ここからは自論なのであまり共感できない方もいるかもしれないが、私は今まで知識とうのは平原だと思っていた。しかし、違うのだ。山・・・いや・・・塔か?知識は無限の広がりを持っているモノ、というより見えない位の塔が無数にある領域なのだ。その塔に登ることによって知識を増やす。そして・・・

Я (俺とこの人は違う塔に登ってる訳だ・・・)

少し納得出来たような気がした。しかし、違うのは我々研究者は塔に登り知識を増やしただけでは意味がないということだ。なぜなら研究者は未知の事象に挑戦してこその存在なわけで、そこからどれだけ塔を伸ばせるかが問題なのだ。そして後から来た人達が同じ道を通りさらに塔は伸びていくわけだ・・・

Я (なるほどね・・・)

なんとなく私は納得した。






あとどれくらいで頂上だ??
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